NHKの朝ドラ『ブギウギ』は視聴者からも好評で「この先の話が楽しみ!」という感想を目にすることも多い番組です。その主人公である福来スズ子の役をしているのは、20代の素敵な女優さん。この女優さんの演技力や歌、ダンスの本格的さも相まって「最高!」との声もある朝ドラ。実は、このスズ子のモデルとなった人物がいると知っていますか?「知ってる」という人も多いかもしれませんが、この記事では主人公である福来スズ子のモデルとなった女性、その周辺の方々のこと。そしてスズ子の娘役をしている子役の女の子のことなども知っておくと、ドラマをさらに楽しく視聴することが出来ますよ。
スズ子さんがどんな人生を歩んでいるのか、その後はどうなるのかが気になる『ブギウギ』を楽しむためにも、この記事を参考にしてみませんか?記事の中にはほんの少しネタバレがあるので、まだ視聴していない方は理解して読んでくださいね。楽しいブギウギの世界をもっと楽しく感じるためにも、知っておきたいことを項目別にお伝えしているのでぜひどうぞ!
福来スズ子のモデルは誰?朝ドラ、福来スズ子役の女優の名前と出演作品をチェック!
福来スズ子のモデルとなっているのは、笠置シヅ子さんという女性です。笠置シヅ子は日本の歌手であり女優です。1914(大正3年)年8月25日生まれで、1985(昭和60年)年3月30日に亡くなったといいます。笠置シヅ子は、ムード歌謡や流行歌、ボーカルジャズなどのいろいろなジャンルで活躍しました。何枚ものアルバムもだしているので、現在も探してみると見つけることが出来るそうですよ。音楽以外にも、映画やドラマにも出演していたので、興味がある方は昔のドラマなどを検索してみてください。
そんな笠置シズ子がモデルとなった朝ドラ『ブギウギ』の主役である福来スズ子役をしているのは、趣里さんです。趣里さんはドラマの撮影をするのと同時に、歌のレッスンにも通っているとのこと。そのため、「歌がすごく楽しくなてきた」と言っているそうです。明るくまっすぐ、ポジティブなスズ子役にぴったりな女性ですよね。水谷豊さんと伊藤蘭さんのお子さまで、サラブレッドである趣里さんは『3年B組ファイナル」に20歳で生徒約を勝ち取ったとのこと。もちろん親の七光りと言われたくないので、黙って受けたそうです。もともとバレリーナを目指していた趣里さん、ダンスが上手なのはだからなんですね。
福来スズ子のモデル、子役は誰?
『ブギウギ』には演技がうまい実力派が揃っている印象ですが、子役もすごく上手ですよね。自然な感じで演技をしており、「この子は誰?」と調べている人もいるよう。スズ子の娘である愛子役をしているのは、『小野美音』ちゃん。大阪府出身の6歳です。ここからはちょっとネタバレ。視聴していない方は、大丈夫ですか?
歌も演技も本場であるアメリカ行きに娘を連れて行けないとわかったスズ子、迷っているうちにマネージャーであるタケシが愛子にスズ子のアメリカ行きを話してしまうシーン。「マミー!遠いとこに行くの!?」「行ったらあかん!マミー!イヤや!」としがみついて泣く姿は、お母さんと離れたくないという娘としての気持ちが伝わってきます。美音ちゃんはこれまでドラマや舞台の経験はあるけれど、大役ははじめてとのことです。これからどんな演技を見せてくれるのか、見逃すことが出来ませんね。
福来スズ子、モデルがすごい!どこの劇団がモデルなの?
ドラマ『ブギウギ』の中でスズ子が所属していた「梅丸少女歌劇団」ですが、どこがモデルなのでしょうか。それは、今も大阪に拠点を置くOSK日本歌劇団だといいます。このドラマがきっかけで劇団の舞台への来場者もさらに増えてきたそう。劇団創設100年の記念の際よりも取材やお客さん、SNSなどのフォロワーもどんどん増えているというので嬉しい効果ですよね。
OSKの前身は、松竹楽劇部です。ドラマの中では、スズ子は少女時代に花咲少女歌劇団の音楽学校を受験しましたが不合格。そのため、同じ関西にある梅丸少女歌劇団に入団したという設定です。笠置シヅ子さんも実際にOSKの前身である松竹楽劇部に在籍していたそうなので、ドラマも設定上そうしているのでしょうか。オペラやバレエなどをはじめ、西洋音楽と歌舞伎といった伝統芸能を融合させた新しい日本演劇を作り出すことを挑戦していた時代。そんな時代に生まれた大スターがいた時代、笠置シヅ子さんもその一人でした。
福来スズ子、モデルは何歳ごろ?
ドラマの中で、スズ子は何歳のころに何があったのか気になりますよね。ちょっと調べてみたのですが、時代は大正時代。ハイカラとバンガラ、そして日本が西洋の影響を少しずつ受けて変化している時代でもありました。ヒロインのスズ子は1914年(大正3年)生まれ、スズ子のモデルであるシヅ子さんも1914年生まれです。物語の始まりは1926年(大正15年)、劇団に入団したのが12歳です。スズ子が歌う「東京ブギウギ」が誕生したのは1947年(昭和22年)、そしてスズ子がブギの女王となるのが1948円(昭和23年)でした。
ちなみにドラマ「ブギウギ」で12歳のスズ子役をしているのは『澤井梨丘』さんが演じています。様々な年月を記載している方などもいるので、検索してみてくださいね。その後は上京することになったり、弟に赤紙がきたり、敵性歌手として当局(警察)に睨まれることになったりと、その時代や季節をひとつずつ確認するともっとドラマ『ブギウギ』のお話が楽しくなりますよ。
福来スズ子のモデル、結婚相手・夫は誰?夫役とのラブストーリーは?
スズ子は娘である愛子がいますが、結婚しているのでしょうか?ドラマでは、スズ子は劇団の演出家である松永大星に恋をしていました。移籍騒動の後、松永と駆け落ちしようとしますが松永に断られてしまい、失恋します。その後、自身で独立して楽団を立ち上げ、そこでスズ子のファンとなった学生・村山愛助と出会い交際を始めることになります。愛助は日本有数の村山産業の後継者であり、反対されていたにも関わらずスズ子にプロポーズ。なので、スズ子の結婚相手は愛助、だと思いますよね。実はスズ子と愛助は入籍しておらずスズ子はシングルマザーとなるのです。理由は、愛助が結核に感染してしまい戦後まもなく亡くなってしまったからでした。
ちなみに、松永大星の役は新納慎也さん、村山愛助役は水上恒司さんが演じています。実際にモデルとなったシヅ子さんもシングルマザーで娘さんを育てていたということです。昭和前期、まだまだシングルマザーは大変な時代だったでしょうからすごい方なのだとわかります。
この朝ドラ『ブギウギ』には、記事を読んでいる方の中にも知っているかもしれない芸能人がモデルとなっている役があることを知っていますか?スズ子が憧れる歌手として登場した『茨田りつ子』は淡谷のり子さんがモデルなのだそうです。淡谷のり子さんは昭和時代の歌手であり、「ブルースの女王」と検索すると必ず出てくる歌姫だといいます。「昭和世代ではないから知らない」という方でも、おじいちゃんやおばあちゃん、親戚などに聞いてみると知っている方が多いということです。
日本の音楽界に大きな影響を与えた人たちがいた時代。そんな時代をモデルとした朝ドラ『ブギウギ』は年齢に関係なく楽しめ、同時にほんのちょっと音楽の知識を増やしてくれるかもしれません。「東京ブギウギ」や淡谷のり子さんの「別れのブルース」などを聞いてみると、さらにブギウギの時代背景に興味を持って視聴するようになるのでドラマが楽しくなること間違いなし!